最近の風潮ってゆーか

日本はもっとグローバルスタンダード(=アメリカンスタンダード)を取り入れろという意見がある。これによって強者に有利な制度にしてより強い者をより強くすることで日本の国力があがり、ひいては弱者もその恩恵にあずかれるという理論のようだ。しかし、この理論は日本にとってとんでもない落とし穴があるように思う。

アメリカは一部のエリートや大金持ちが社会を牽引してゆく仕組みになっているのだろう。しかし日本はミドルレンジの階層の人々が国を牽引する仕組みでできているように思う。

例えば笑い話に、世界一強い軍隊はどういう軍隊か?という問いに、「アメリカ人の提督でドイツ人の将校で日本人の下士官で編成された軍隊」というのがあるし、またジューコフ将軍が日本軍を評したのに

「日本軍の下士官兵は頑強で勇敢であり、青年将校は狂信的な頑強さで闘うが、高級将校は無能である。」

なんてのもある。(スプルーアンス提督も同じようなこと言ってたとか)

つまり日本という社会・風土においてエリートというものが育つのは絶望的ということではないのか?そこでむりやりアメリカ型のエリート社会の土俵に日本が乗ってしまうと、逆により一層日本の国力を落としてしまいはせんか?というふうに思うんだが、どうだろう。

2020年3月

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このページは、アローブックぱそこん教室が2004年7月 4日 21:54に書いたブログ記事です。

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