最近武士道という言葉をよく聞くようになった。ラストサムライとかいう映画の影響もあるのかもしれない(かくいう私はこの映画は見ていない)が、その背景には日本人の精神性を見直す時期に来ているのでは思う人々が多いのかもしれない。
オレらがガキのころは武士道のような精神性に関することは学校教育ではあまり触れられなかったよなぁ。あのころはどっちかつーと科学万能主義だったから。まぁそれは太平洋戦争における精神主義の行き過ぎが反省となってそうなったんだろーけど。(でも相変わらず学校における部活とかはシゴキに代表される精神主義偏重つーのは矛盾ではあった)
新渡戸稲造の「武士道」であるが、あの時代に西欧諸国の人々に日本人の持っている精神性の高さを向こうの人々にも分かりやすく伝えてくれていた日本人がいたという事実は驚くよね。若いころこの本を読んでいたら「武士道」なんて為政者に都合のよい人間を作るだけだ、と相当反発心を持ったに違いないケド。
うんと若いころ→科学万能主義、精神主義などクソ食らえ
少し年をとる→特攻の英霊の話に感動、精神主義に傾く
おじんの今→何事も極端はイカン(中庸が一番)
と変遷している自分に気がつく(仏教思想が入ってきている)まぁ大抵の人はこうなんじゃないのか。(オレだけか?)