スターバックス

というコーヒーチェーン店があるが実はいままで一度も入ったことが無い。自分は結構コーヒーが好きなのだが。

以前なにかの雑誌で、この会社は顧客第一でなく社員第一という経営方針を貫いているということを知り、アメリカの企業でありながら「本当かいな?」と思いちょっと興味をそそられた。そういう経緯もあってたまたま本屋さんで見つけた「スターバックス成功物語」という本を読んでみた。著者はこの会社の会長兼CEOなので話半分くらいに考えときゃいいかなと思っていたが、結構いいことが書いてある。

その中に、

「アメリカのビジネス界には、社員が簡単に解雇され、人間としての尊厳が無視されるという問題が蔓延しつつあった。(途中略)小売店やレストランでは、顧客がどのような体験をするかですべてが決まる。たった一度悪印象を与えただけで、永久にその顧客を失うことになるのだ。パートタイマーとして働く二十歳の学生や俳優志願者の手に会社の命運が託されているのであれば、彼らを消耗品のように扱ってよいはずがない」

というくだりがあり、「本当に」それを実践しているのであれば大した企業だと思う。でもCEO自らが著書でこのように言い切っているのだから相当の信念が感じられる。

今日本のビジネス環境では、顧客第一主義という言葉が踊っているが、社員や取引業者そしてその家族は、めぐりめぐってその会社のお客様であるという意識がまるで無い経営者が多すぎると思う。社員や取引業者を不幸にして顧客が幸福になるとはとーてー思えん。

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このページは、アローブックぱそこん教室が2004年5月16日 00:22に書いたブログ記事です。

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