次回の読書会の課題本

京極夏彦著「姑獲鳥の夏」を読んでみて、妖怪というものに対する見方が変わった。自分のような人間はどちらかというとそういう類のハナシはハナからバカにして「んなもんいるわきゃねーだろ!アホらし」という態度だったが、やはりこういった話はちゃんと村落共同体における一種の安全装置みたいな役割を果たしていたんだと。なるほど。人知を超えた怪奇な現象に対して、それは○○という妖怪の仕業ということにすれば、まぁ一応不安がおさまるということか。現代においては科学がその役割を果たすわけだが、奇怪な現象の説明をつけるちゅー点で、科学は妖怪の延長線上にいるわけだ。ただ同一条件下で同じ現象が再現可能か否かが科学と妖怪の差ということか。

2020年3月

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このページは、アローブックぱそこん教室が2007年1月 2日 14:37に書いたブログ記事です。

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