読書会なるものに参加している。今回の課題本は「博士の愛した数式(小川洋子、新潮社)」である。もし読書会なんぞという集まりに入ってなかったら、絶対に読まなかったであろう本である。でも改めて本というものの奥の深さみたいなものがわかったよーな気がする。読んでみてとてもよかった。なんかこうほのぼのとしたあたたかみが伝わってくる作品である。普通我々は数字とか数式というと「冷たいもの」とか「冷徹な現実」みたいな感じを受け、あたたかみとは正反対の印象をもつものだが、この本を読むことで、数字や数式に対する考え方が変わるカモヨ。数字には1つ1つちゃんと意味があって、それぞれがかけがえのない大切なものなんだねぇ。博士の言葉の1つ1つに数字に対する愛情が感じられ、それを受け止める主人公の家政婦とその息子が絶妙な受け答えをするよね。あんまりうまく説明できんので本を買ってよんでみてください。
久しぶりによい本にめぐり合えました。