ビルの回転ドア

にはさまれて子供が亡くなるという不幸な事故があったが、あれに関わった技術者たちはどういう思いでいるのか知りたい。

つまり現場の技術者たちは顧客側の要望(→自社の営業&経営者も大抵これに言いなりとなる傾向あり)と技術的な限界とをはかりに掛けて悩むのだわ。

そして危険と知りつつもどっかで妥協せねばならなくなるのではなかろーか。

だいたい日本という国は技術立国と言いながら、総じて技術者の地位が低すぎる。(怒)

経営スタッフ=営業スタッフ>>技術スタッフ、というのが大抵の企業にあてはまるような気がする。(営業出身の経営者の方が多いから?)

なぜこういう図式かというと、

経営、営業スタッフ:売上UPが主な興味

技術スタッフ:技術的な向上が主な興味

そして世の中は「顧客指向」マンセー。

もうちょっと技術スタッフが力を持って、技術的にムリなものはたとえ顧客の要求でも毅然とした態度で断るべきである!

(今回の場合、このような仕様の回転ドア自体が危険と判断したなら、売らない、作らない、と決断すべきである)

オレらはどっちかつーと顧客の要求はどんなことでも実現しろ、常に顧客の方を見て、技術者の自己満足を否定しろ、というようなことを常に言われて育ってきたように思う。しかしこのような思想は行き過ぎたのだ。

だいたい考えてもみて欲しい。自分が顧客の立場で何か高価な商品を購入する際、「マーケティング戦略」だとか「顧客指向」だとかの産物よりも、技術者の「魂」の入った作品を買いたいと思わないか?

(もちろん物にもよるけど、言いたいことは分かるだろう)

世は確実に「心」の時代に入っていくと思う。

2020年3月

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このページは、アローブックぱそこん教室が2004年3月30日 21:51に書いたブログ記事です。

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