恒産なくして恒心なし

とは孟子の言った言葉だそうです。恒産とは一定の収入、恒心とは悪さをしない心だそうです。今はやりの新自由主義路線の弱肉強食世界では恒産を持たない人の割合が増えてくるので、恒心を保つことがより困難になってくると思われます。もちろん恒産がなくても恒心を保つことが理想かもしれませんが、それは私をはじめとする一般人には無理というものです。孟子は革命思想を持っていたわけですから、君、君たらずば、臣、臣たらず。君主が悪い政治を行えば、放伐により新しい君主に挿げ替えても構わないという思想です。でもこれって覇道政治では?孟子は王道政治を唱えたと聞いていたが、どうもここのところが矛盾しているように思う。いくら王道の政治を行う王朝があっても、その王朝の最初は覇道によって前の王朝から政権を暴力的に奪取したわけでしょう。孟子の言っている王道とはまったくの矛盾としか思えん。(形式的に禅譲とか言っているが…)

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このページは、アローブックぱそこん教室が2008年7月11日 14:45に書いたブログ記事です。

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