東証に続いて

名証でもシステムがダウンしてえらいことになったらしい。つーか証券取引所に限らず一般的にコンピュータシステムというのはその規模が大きくなればなるほど全体を見通した設計が難しいし、それぞれをいろいろな会社やいろいろな人が大勢関わるわけで、技術者のレベルもマチマチだし、意志の疎通が難しく、潜在的なバグ(ソフトウエアの欠陥)の宝庫であるのは間違いない。オレは20年間ソフトの仕事をしてきたが、納期は過去の日付なんて普通だし、(たいていハードウエアの完成が遅れに遅れるのだが製品の納期は変わらないから)残業に残業を重ねてやっとこさでっち上げて、その分テストは省略されて出てゆくわけですな。大規模なシステム開発というのはどこも似たり寄ったりのなのではないかと想像できます。それもこれも競合他社との競争でとんでもない納期と度重なる仕様変更の嵐である意味戦争と同じでしょうか。その昔太平洋戦争末期に戦艦として建造予定だった「信濃」を急遽空母として建造、突貫工事に突貫工事を重ねてろくに試験もせず竣工したのですが、米潜水艦の魚雷攻撃で不沈空母だったはずの「信濃」はあっけなく撃沈された歴史があります。まったく先の大戦の教訓はどこにいったのでしょう?まぁソフトウエアに限らずどこも同じなのかなぁ。多くの技術者は連日の残業で身も心も疲れ果てていると思う。最近「競争は善」といった風潮があるが、そーゆーことをえらそうに言うヤツは、それこそ既得権益にどっぷりつかったヌルイヤローだと断言する。

2020年3月

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このページは、アローブックぱそこん教室が2005年11月 4日 21:44に書いたブログ記事です。

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