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大東亜戦争での日本軍の敗因を研究した「失敗の本質」という本を読んでいるところです。以前から読みたいと思っていたのですが、ふと思い出してAmazonでポチりました。
この中で日本軍は「作戦目的を明確にしないまま」戦闘に入ってしまう悪い癖があるということが書かれているのですが、自分が仕事で経験してきたソフトウエア開発にもそのままあてはまると妙に関心してしまいます。
だいたい日本の企業のソフトウエア開発のプロジェクトというのは、要件定義もろくになされていない(←つまり何を作るか明確に決まっていない!)のに、納期と費用が決まっているという、普通に考えたらおかしなことがまかり通っているということです。
じゃあ何をもってそのプロジェクトの終了とするのかといえば、「顧客が納得するまで」というまったく明確でないものが充てられているわけです。
たとえ何を作るかが明確になっていたとしても納期を見積もるのは難しいのに、何を作るかが不明瞭なままで正確に納期が計れるわけはありません。そして必ずそのプロジェクトの担当者は残業漬けのデスマーチ(死の行進)となるのです。
こんなんソフトウエア業界なら日本中のどこでも起きてることでしょう。もしかしたらソフトウエア業界に限らないかもしれません。これって昔の日本軍の過ちをそのまま今に引きずっているような気がしてなりません。
よくブラック企業とか体育会系とかいいますけど、その根本は行き過ぎた精神論のような気がします。
日本って技術立国とか言って科学技術を重視しているように見えますけど、科学的なものの見方がとても不得手なように思うのです。もちろん精神論が不要とは思わないですけど、もう21世紀になったのだから、日本人は精神論に振り回されないように考え直す時が来ているように思います。